· 

若年性アルツハイマー型認知症と住宅改修

ケアマネから若年性アルツハイマー型認知症の方の住宅改修の依頼があった。

 

今までに1回くらいあった住宅改修。どのような感じなのか多少ネット情報を検索した。

 

さっそく対象者宅を訪問した。新興住宅地、木造2階建て、築15年、一般住宅。

 

 

 

対象者は若年性アルツハイマー型認知症。記銘力障害と言語障害が大きいようだ。

 

夜間も外出用服で過ごしそのまま寝ようとしたこともあった。室内を外用の靴で

 

歩きまわること。運動機能は問題なく、20km以上先まで徘徊したこともあった。

 

症状が出てから全ての窓ガラスを二重カギにしたため玄関ドアを壊して出ようとした。

 

廊下・玄関先・庭などでよく排尿する。夕食後すぐに寝るため夜中に起きる。夜中起きて

 

冷蔵庫から食材を出して食べてお腹を下すこともある。対象者の運動機能は問題なく

 

維持しているため、次から次へと物事が起こり、目が離せないと家族は話していた。

 

家族としては大変な状況に置かれていた。対象者の要望はなかったが、家族の心配事と

 

しての要望があった。そこで家族から出来ること出来ないことを確認した。

 

 

 

対象者宅は階段に手すりがなかった。対象者は家族の顔が見えなくなると不安になり

 

うろうろして探しまわる。また夜間に安定剤を使用するためにその副作用でふらつく

 

こともある。家中を動きまわる時に一番危ないのが階段だった。そのため階段に手すりを

 

付けることになった。

 

この計画で見積を提出し、施工した。

 

 

 

手すりは家の中では新しいモノになるが、それを認識して使うかどうか分からないけど、

 

認知症の方の時は対象者の身長体重を聞いて付けるようにしている。付け終わった後は

 

手すりに負荷を掛けるような確認をするようにしている。今回のような若年性で

 

運動機能がまだまだ衰えのない人は特に注意している。