ケアマネから自宅透析している方の住宅改修の依頼があった。
病院で透析でなく、自宅で透析をする? その方の住宅改修? 何が必要なのだろうか?
全く分からないのでさっそく対象者宅を訪問した。
既存住宅地、木造2階建て、築20年、一般住宅。
対象者は腎臓病のため一年くらい前から自宅で透析している。数か月前に通院しようと
して、階段で転落して首を打撲、腹膜炎も併発していたため入院。病院内で伝い歩きが
できるようになり、各動作が自立したので退院した。その後、透析の自己処置に問題があり
再入院した。そんなこともありかなり筋力低下してきた。退院し、自宅での透析も
できるようになった。そして、透析の副作用もあるようでむくみ、めまい、ふらつきがある。
退院直後は室内の歩行や階段の昇降には介助を必要とする日もあったが、今では見守りで
室内は歩けるまで回復した。
家族の理解もあり、定期的な通院や家周辺の散歩も見守りながら行っている。
この状態で出来ること出来ないことを確認し、要望を聞いた。
透析している部屋は2階の寝室だった。もともとの寝室が2階であったためそのまま、
人工透析の機器を置くことにしたようだ。また階段の蹴上は22cmあり、高齢の方には
少し困難を伴う。今ではこの階段を座っており、足と手をつかって、はうように上っている。
この階段に片方の手すりはあったけど、反対側にも付けることになった。
トイレの敷居は8cmあり、スリ足に近い方には非常に高い敷居になっていた。
これを撤去して平らにすることにした。ほかに玄関の上り框は25cmもあった。
昔からの習慣で家を建てた大工さんだったのか、若い元気な大工さんだったのか、
ちょっとした段差がけっこう大きな段差になってきた。
このほか、玄関周辺、洗面脱衣、浴室、トイレに手すりを付けることにした。
この計画で見積を提出し、施工した。
手すり設置後、人口透析機器を1階に下ろすことにした。