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筋力低下と住宅改修  (6)

対象者本人から住宅改修の依頼があった。

 

以前に店舗があった時に時々、杖をついて来店していた方。自分自身で使うための手すりが

 

必要になったとのことでさっそく対象者宅を訪問した。

 

既存住宅地、木造2階建て、築10年、一般住宅。

 

 

 

介護保険を利用しないで、自費での改修となることを自分から申し出があった。

 

見る限り、筋力低下があるのは確かだった。そこで要望を聞いた。

 

玄関の上り框とその周辺に手すりがあるといいとのこと。それだったら簡単に

 

終わってしまうと思っていたところ、オリジナル手すりと流木手すりで付けてほしい。

 

また踏台は既製品の踏台でなく、他にないかとの事だった。

 

 

 

長方形断面のオリジナル手すりは手すりを受ける受金物部分は既製品を使用する。

 

手すり部分は接続金物や曲げ金物などは使用しない。切断面を合わせることで

 

連続させて使う。下地板を必要としない取付の場合はすっきりした手すりになる。

 

今回は踏台の端の切り落とし部分を利用して、長方形断面にした。こんな仕様の手すりは

 

なかなか他には存在しない。

 

また流木手すりをトイレに付けることにした。

 

 

 

既製品の踏台は木製が多いけど、万人受けするようにできている。そのため、金額的にも

 

高いモノではないし、仕上げの塗装も無難にできている。そこで対象者宅に合うような

 

踏台の提案は「ケヤキの無垢板」だった。玄関周辺の調度品を見ると木製の立派な

 

ガラス棚とか置物があった。ケヤキ板は秋田県産材でクリアの塗装仕上げとした。

 

 

 

今までにない珍しい改修工事になった。

 

 

 

ケヤキの手すり

 

断面はオリジナルタイプ

 

踏台は秋田県産材ケヤキ

 

サイズは 450x900x70