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難治性坐骨神経痛と住宅改修

ケアマネから最初に言われたのが腰痛坐骨神経痛の方の住宅改修の依頼があった。

 

現在入院中で対象者は不在、退院に合わせて改修するとのことで対象者宅を訪問した。

 

 

 

対象者宅でケアマネと話して、家族からの話を聞くことになった。

 

家族が持っていた病院のPTからの連絡票によると対象者は「難治性坐骨神経痛」

 

「両変形性膝関節症」「統合失調症」で入院中、現在は腰椎すべり症で手術したようだ。

 

歩行はゆっくりではあるが、歩行器で自立歩行が可能。退院時は4点杖やT字杖で歩き、

 

場合によってピックアップ式の歩行器を使用する。杖はPTの意見のもと購入。

 

この状態で退院に向けてリハビリ訓練中との事だった。

 

このほかにも細かい情報があったものの医療関係者に訳してもらい、住宅改修に必要な

 

項目だけを情報として得た。身長や肩の高さや足の長さなどの記入があった。

 

ベッドからの立ち上がりも低いベッドでは立ち上がりが難しいとのPTの意見。

 

これらに情報があると住宅改修をするには注意点が分かり易く、ここには何が必要か、

 

ここには特に何も必要ないとか、最低限の計画がやりやすくなる。

 

家族は日中いないため、日中は独居状態、夜は協力的な介助は得られる状態だった。

 

この条件のもと、住宅内の生活動線を見ていった。

 

 

 

この家は玄関が2か所あり、メインの玄関は鉄骨の外階段を11段、上がってから

 

玄関になっていた。もう一つの玄関は入ることが困難なくらいモノがいっぱいあった。

 

室内は各所に小さな階段があった。廊下が長く、寝室までの移動距離もあった。

 

浴室に行くには内階段があり、そこを数段降りてたどり着く。なかなか難しい。

 

家の作りとして増築を各所で重ねた状態になっていた。起伏に富んだ生活空間ではあるが

 

身体に障害があると生活するには少し困難な住宅であった。

 

 

 

ここからは、対象者の動きを想定して、住宅改修をすることになった。たぶん、

 

この対象者宅では手すり設置が主になる。 外階段に対して訓練中とのことだけど、

 

上れることを願って手すりを設置。この他トイレに手すり、浴室は退院後に検討。

 

寝室やトイレに行くための廊下の移動のための手すりを計画した。

 

最低限生活できることと、ここはあった方がいいと思われる場所などに手すりを計画した。

 

この計画で見積を提出し、施工した。

 

 

 

退院後、対象者宅を訪問した。とりあえず生活するにはこの状態で出来るとの確認はした。