医療関係者からベーチェット病の方の住宅改修の依頼があった。
聞いたこともないような難病。早々に難病情報センターのサイトにて情報を検索。
珍しいこともあって、どのような動きをされるのか全く分からないので、さっそく
対象者宅を訪問した。 新興住宅地、木造2階建て、築30年、一般住宅。
対象者は10年前にベーチェット病にかかわる手術をしている。両足にむくみがある。
長時間の歩行やかがむ姿勢は大変になる。疲れてくると足が上がらなくなり、
足を引きずるようにして歩く。体調のすぐれない時に外出から帰ってきて、玄関で
転倒したこともあった。トイレや浴室も足が上がらない時はつかまるモノがほしい。
そこで、対象者にトイレだけでも動いてもらうことにした。動作を見たりして、
話しながら出来ること出来ないことを確認し、要望を聞いた。
同居の家族もガンのターミナルで介護を受けているため、家族の協力は難しい。
身体の動きとして筋力低下のような感じを受けた。事前調査でサイトの内容を確認したが、
皮膚や眼球や消化器などが身体の動きに与える影響はどこまであるか確認できなかった。
身体が疲れやすいということがすべてに影響しているのだろうか!
玄関外の3段の階段、玄関周辺内外、トイレ、浴室に手すりを設置することになった。
住宅の作りは特に変わった作りでもなく、普通に計画して見積し、施工した。
このあと、手すりは良かったのか悪かったのか分からないまま終わってしまった。