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外構(変形性関節症)と住宅改修 (3)

ケアマネから外構の住宅改修の相談があった。

 

家の玄関から直接、道路へ出る状態で何とかならないかとの内容だった。

 

「直接道路へ出る」とはどんな玄関になっているのだろうかと想像しながら、

 

対象者宅を訪問した。既存住宅地、木造平屋、築30年、一般住宅。

 

 

 

対象者は変形性関節症でO脚、加齢による筋力低下もある。歩き方がO脚のためか

 

右の足左の足とゆっくりと動かしながら歩いている。

 

 

 

玄関は公道から2段上ってすぐに玄関になっていた。その幅約85cm。

 

手すりもなく、階段が2段とはいえ、昇降が大変な状態。玄関までの高さは45cm。

 

この昇降をどうにかならないかとのこと。歩き方によって公道へすぐに出てしまう。

 

 

 

計画は直接公道へ出るのではなく、ワンクッションおいて出ることにした。

 

まずは玄関から外へ出る時に扉を開けたら、床面は今までより広く、立つことが出来る。

 

扉の開け閉めも今までより操作しやすくした。その続きに階段を設けた。

 

階段の蹴上は14cm、踏み面28cmとした。これによって出入りも楽になった。

 

それと、玄関から大きな家具等を入れることを考えて、扉を全開にして階段の反対側から

 

モノが通れるようにした。手すりもつけて、庇も設置した。

 

 

 

今までよりは、出入りが楽になり、公道へすぐに出てしまうようなことはなくなった。

 

 

 

 

 

 

 

改修前

黄土色が玄関とびら

 

斜めの白い線が公道の路肩を示す

 

 

 

改修後