ケアマネから股関節脱臼の方の住宅改修の依頼があった。
股関節障害の方の住宅改修の件数はたまにあるくらい。人によって歩き方がさまざまで
その人によって動きを確認しないとどのように対策していいかわからないことが多い。
さっそく対象者宅を訪問した。既存住宅地、木造2階建て、築20年、一般住宅。
対象者は股関節脱臼で左右ともに手術を行った。可動域に制限があり、左右に可動の差と
運動制限がある。同居家族が多発性脳梗塞で介助はヘルパーに依頼することになった。
動ける範囲で出来ること出来ないことを確認し、要望を聞いた。
この全体の工事を介護保険内で進めたいという要望があった。
建物内は玄関や廊下周辺の敷居の各所に小さな段差(1~3cm)がある。
床の張り増しなどの工事は無理になる。小さな段差は三角スロープの設置となる。
玄関周辺、廊下、浴室、トイレに手すりを設置。
それと道路から玄関までのアプローチで約20mの改修が必要になった。
現状は、丸に近い敷石が土の地面の上に飛石として敷いてあった。
土と敷石の段差が3cm前後、この段差の対策が必要になった。
撤去して平らにする案もあったが、雨の後とかはぬかるんでしまい歩くことが
できなくなる。その方が足の負担になるようだった。
ここにコンクリートを流し、平にする方法は金額的に介護保険内には納まらない。
最終的に飛石の周辺に小石を敷くことにした。小石といっても大小さまざまある。
五百円玉サイズのもの、小豆くらいのもの、砂に近いくらいのものなどがある。
歩き方の確認を何度となく見させてもらった。足が沈み込むような砂状の石は
足が引っかかるようでありえなかった。五百円玉位の大きさはずれてしまうと
補修が難しかった。
そこで小豆くらいの小さい砂利のような石を敷くことになった。砂利がずれても
補修が簡単にできる。沈み込みが少ない。などの理由があった。
この計画で、見積を提出し、施工した。介護保険内で完了した。
飛石の周辺に小豆サイズの砂利を
敷いた通路
飛石を踏み外しそうになっても
つまずくことはなかった