住宅改修で階段の手すりを設置することはよくある。前回、階段事故について記した。
階段は階段室といういい方もする。一般的に階段は床面と壁に囲われていることが多い。
それとは別に、壁がなくデザイン性のある手すり状のものが階段に立ててある階段がある。
このスタイルの階段はストリップ階段といい、階段と廊下が一体的に広く見えるように
設計していることが多い。閉塞感をなくし、広がりのある空間を作っていることが多い。
手すり状の部分をデザインすることで空間の個性を演出することもある。
中には、後着け手すりを設置したにもかかわらず、新築時からあったような階段もある。
新築時のあらゆる設計がよかったのだろうと思うこともある。
新築した時やこのスタイルの階段ができた時は誰しもがおしゃれに思う。
しかし、障害を持ったり、階段の昇降に不便を感じたりするとこの手すり状の部分が
何とかならないかと考えることが多い。条件としては壁と同じではあるが、
手すり状の部分をつかまることが出来るところもあれば、つかまり難いところもある。
そこで人は使い難いと思っているようだ。
そのため手すり状の部分にひもを付けなどして、つかまるようにしているところもある。
それと、数は少ないが手すり状の部分にひも状のワイヤーを張ってある家もある。
この家の場合は床面から支柱を立てて手すりを付けたことがある。新築する段階で
斬新さやカッコ良さだけで建てたらしく、改修するとなるとカッコ良さとは別だ。
よくある話だが、安心安全と美観を共有するためにはかなりの工夫と費用が必要となる。
いい階段を設計できるようになると立派な設計できるようになると聞いたことがある。
このスタイルの階段を
ストリップ階段という。
手すりを付ける前はひもをくくり付け
その青いひもを頼りにしていた。
この支柱は男性でも持ちにくい太さ。
女性だとなおさら細い手すりが必要になる。