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浴室と住宅改修(3) 暖房編

浴室に関する住宅改修の依頼内容はさまざまである。

 

一般的に多いのが手すり、その次に全面改修。そのほか暖房機器の設置などがある。

 

その中で暖房機器の設置方法にはいろいろとある。

 

 

 

高齢者の家を訪問して浴室を見ると、冬場に暖房機器を利用している家は半分くらい。

 

その半分は何の対策もない。浴室と脱衣室の部屋間の温度差をよく感じる。

 

暖房利用者は市販品の火が見えないパネルやオイル系の暖房器具を利用している方が多い。

 

この暖房器具で脱衣室と浴室を30分くらい一体的に温めると、家の作りにもよるが

 

部屋間の温度差が少なくなる。入浴直前に、桶一杯のお湯を床にまくともっと違う。

 

高齢者の場合この温度差が分からなくなるため、暖房の必要性を感じないことが多い。

 

暖房に限らず冷房も同じで、家族の理解と協力が必要になる。

 

 

 

暖房器具の設置としてどのような方法があるか説明する。

 

人が感じる温度差は人それぞれで、機器の能力によって選ぶのがいい。

 

脱衣室浴室を合わせて6畳以下のお家が多い。そこに能力の大きい機器は一般的には

 

使用しないでしょう。例えばオイル系の暖房器具で小型版がある。これで温度の高低を

 

調整するのがいろんな意味でベターな選択だ。パネルでも調整できるならそれもいい。

 

ユニットバスに改修する場合は天井付けの換気扇と暖房器具を一体にする場合もある。

 

床暖房は温まるのに時間がかかるし、部屋の大きさを考えるとあまり適さない。

 

 

 

以前に手すり設置とともに暖房器具の設置を依頼され、暖房機器は赤外線ヒーターを設置。

 

これは浴室の壁掛けのように設置、あっという間に暖かくなる。入浴の直前でも暖かい。

 

すぐに暖かくなる利点はかなり大きい。器具の価格は7万円~。消費電力は600W~。

 

浴室の作りによっては付けても効果が少ない時もあるので専門の方に相談するのがいい。

 

 

 

この他に別な家で、照明器具と一体になった暖房器具も設置した。

 

これは洗面脱衣室の天井に設置する。400Wなのでほんわか暖かくなる。

 

30分もつけておくと、個人差もあるが「寒いところに行くのが嫌」の気持ちが変わる。

 

 

 

暖房方法にはいろいろあるだけに個人に合った方法を選択するのがいい。

 

 

 

天井付けの暖房器具

 

2つのタイプがある

 

設置には条件があるので

 

専門業者に相談してください。