ケアマネから腰椎湾曲とほかに障害がある人の方の住宅改修の依頼があった。
想像だけでは分からないので、どの様な方かわからないのでさっそく訪問した。
既存住宅地、木造平屋建て、築40年、一般住宅で独居。
対象者は腰椎が湾曲して、体全体に筋力低下が見られるとのこと。両目が緑内障で失明。
失明しても、自宅なので長年使い続けているので、どこに何があるかは分かっているらしい。
耳は補聴器がないと聞き取れない。トイレ、入浴、食事などの日常生活は時間がかかるが
自力にて動いている。しかし、隣に住む家族が動作は見守りをしている。
ヘルパーは一日おきに介助があった。失明もあり、たまにデーサービスを利用していた。
住宅改修を依頼する前、対象者は「家族に迷惑をかけられない」と自分でできることは
自分でしたいと話していたようだった。
訪問時、このような状態で動いてもらい、出来ること出来ないことを確認し、要望を聞いた。
玄関の手すり、玄関の上がり框の段差緩和、廊下の手すり、浴室トイレの手すり、
勝手口の段差緩和と手すりの設置、敷居部分に三角スロ-プなどの要望があった。
玄関前は10cm以下の小さな段差があったが、手すりを付けることで歩ける。
玄関の上がり框の段差は21cmで踏台を置いて、手すりを設置することで歩ける。
勝手口も同じように段差を10cm以下に調整して、手すりを設置。
敷居部分の段差は2cm~3cm位。敷居の両側で三角スロープの設置が必要になった。
廊下、トイレ、浴室の手すりは対象者の動きに合わせて高さや位置を決めて設置した。
これを計画して、見積を提出し、施工した。
この後、追加の手すりが2本発生した。
手すり設置後、対象者は数年で百歳になり、一人暮らししていた。