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本態性振戦と住宅改修

ケアマネから本態性振戦の方の住宅改修の依頼があった。

 

何のことか全く分からずに、ネットで検索した。ふるえること。パーキンソンと違う?!

 

どのような方なのか全く分からないので、さっそく訪問した。

 

既存住宅地、軽量鉄骨造2階建て、築25年、一般住宅、

 

 

 

対象者は本態性振戦で書くことと食べることにも問題があるようだ。膝関節症などで

 

立ち上がりも不自由している。しかも、心筋梗塞まで患ったようだ。

 

対象者に動いていただき、出来ること出来ないことを確認し、要望を聞いた。

 

 

 

対象者は膝が痛く、トイレの立ち上がりを楽にすることを希望した。

 

そのほかに、トイレに手すりと浴室の手すりの設置を予定し、トイレの立ち上がりは、

 

便座昇降機もしくは便座補高のどちらにするか提案した。

 

対象者には便座昇降機の動きまでは必要としていなかった。便座補高になった。

 

お尻洗浄機を付けられる補高便座は福祉用具の対象になっていた。

 

対象者には本脳性振戦は特にトイレや入浴には大きな支障になっていなかった。

 

 

 

ここで問題が起きた。

 

お尻洗浄機付きの便座補高になると電気容量の問題が出てきた。

 

対象者宅ではエアコンや電子レンジを使うとブレーカーが落ちることがあったようだ。

 

対象者宅の現状の契約電気容量30Aだった。今回のお尻洗浄付き補高便座の場合、

 

いま付いているエアコンと同じくらいの電気容量が予想される。

 

そうなると、電気容量の引き込み自体を大きく(40A以上)しないとよくブレーカーが

 

落ちることになる。膝が痛いのにブレーカーを上げるのは大変なことになる。

 

このことを、対象者に説明し、分電盤や給排水の変更工事は自費になることも説明。

 

今回、対象者には経済的な負担が大きいとのことで見送ることになった。

 

 

 

今回は補高便座と手すりの設置だけに終わった。