知人から依頼で筋力低下の方の住宅改修をすることになった。
加齢による筋力低下により、手すりなどの住宅改修が一番多いパターンだ。
と言っても人により、いろんなケースがあるのでさっそく訪問した。
マンションの一室、築25年、大手ゼネコンが設計施工したとはいえ、室内は段差が多い。
対象者は、骨粗しょう症、腰椎圧迫骨折の既往歴があった。独居。両下肢の筋力低下があり、
歩行器でゆっくりと歩いていた。そこで、部屋の各所に歩いてもらった。
出来ること出来ないことを確認し、要望を聞いた。
平成初期頃までのマンションは部屋の各所に段差があるのが一般的。そんな時代。
歩行器で歩くには便所や洗面所の手前で止まって、そこから歩行器を持ち上げるか、
手すりを設けるか、ほかの方法を考えるしかない。障害があると不便である。
廊下と洗面所は11cm、洗面所と浴室は17cmとそれぞれの段差があった。
トイレは入ったら回転するのが難しいくらいのスペースになっていた。
最初はこの段差は何とかならないかとのことだったが、多少の段差解消はできるが
費用をかけても効果は少ないことを説明。どこに限界があるかを説明した。
ある程度納得して、要望は玄関、廊下、便所、洗面所、浴室の手すり設置だった。
計画を立てて、見積を提出し、施工することになった。
この時は問題なく、一年位は手すりを使用し、生活していた。
その後、杖をついて歩いていて、左大腿つけねあたりに違和感があり、途中で
和室の壁をつかまり損ねて転倒してしまった。
今回、室内を足こぎで車いす生活するようになり、追加の手すりの依頼が来た。
廊下、浴室、居間和室間の段差解消などの追加だった。
いまは、PTの訪問リハを受けて生活している。
段差があり手すりが必要になった