ケアマネからリュウマチの方の住宅改修の依頼があった。
リュウマチはよくある話だが、今回は毎朝痛みをかなり訴えているような方らしい。
さっそく、対象者宅を訪問した。既存住宅地、木造2階建て、築15年、一般住宅。
敷地周辺には段差はほとんどない。
今回、ケアマネからの伝言で痛みを訴えているとのことでシャワーチェアーと踏台を
両手に持って、バスボードを脇に抱え、車の入らない路地の奥まで歩いて持っていった。
対象者は手がかなり変形したリュウマチ、膝関節も痛みがあるとのこと。
毎朝、手のこわばりがある。日常生活は家族の協力があり、多少楽に生活している。
痛いながらも室内は杖をついて歩いていたので、ゆっくり動いてもらい、動作を確認した。
そこで出来ること出来ないことを確認し、要望を聞いた。
入浴の動作、トイレの入り方など特に痛みを軽減できないかとの事だった。
入浴はシャワーチェアーを使い、バスボートを置いて、踏台を利用しながら
入るように勧めた。それに合わせて、手すりを要所に設置した。この一連の動作で
どれくらい軽減できるかは、痛さの分からない自分には不明な点がある。
しかし、対象者はにこにこ顔でかなり違う様子を見せている。違うのであろう!
トイレの便器の設置状態を見て、建築関係者のよくあるパターンだと納得した。
それは、少し横幅の広いトイレで、便器をその中央に据え付けてあった。
当然、壁付け手すりは遠い位置にある。つかまるには、体をひねらないと手が届かない。
リュウマチや関節に障害のある方にはこの便器の設置はやめた方がいい方がおおい。
広いトイレはどこに据えても問題ないが、少し広いトイレは壁に沿って付けるのが一般的。
このトイレで提案したのが、便座昇降機だった。しかし、来客時に良くないとのことで却下。手すりで対策することになった。考えた手すりが壁から突き出した状態で、
その手すりの上に板状のものをセットした。
このほかに、玄関や廊下に手すりを少々付けることになった。
この計画で見積を提出し、施工することになった。
ケアマネの話では、手すり設置後、痛さが軽減されたとのことだった。
便器の脇に手すりを設置
高さが60cm
上の天板ほ幅は5cm