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症候性てんかんと住宅改修

ケアマネから症候性てんかんの方の住宅改修の依頼があった。

 

症候性てんかんをさっそくネットで検索。「てんかん」はなんとなく分かっても分類が多い。

 

こんなに種類があると素人には全く不明状態、しかも、Westって何?どう違うの。

 

これによって生活上で注意点てあるの? 何となく理解したようなしないような感じ。

 

実際どのような方なのか、わからないので、さっそく、対象者の家に訪問した。

 

訪問する前に、対象者が独居で、軽度の認知症があった。そのためケアマネも同席願った。

 

新興住宅地、木造二階建て、築30年、一般住宅。

 

 

 

対象者は症候性てんかんで軽度の認知症、ふるえや腫れがあった。家族は遠くに住んでいる。

 

対象者の希望としてゆっくりでも自分でできることは自分で行動したい。

 

トイレ、入浴、ちょっとした料理、郵便や新聞を取りに行くなどなど。

 

そこで、出来ること出来ないこと、手すり等で補助すればできることなど動いてもらった。

 

トイレや洗面所周辺、玄関外階段、勝手口、台所等に手すりを設置することになった。

 

新興住宅地なので敷地周辺には段差があり、階段周辺も各所に手すりが必要になった。

 

さっそく見積もりを提出し、施工することになった。

 

 

 

門扉周辺には既存の手すりがあった。手すりの高さを測ると段鼻から60cm以下で設置。

 

対象者の身長は160cm、一般的には70+αcm以上が一般的な高さになる。

 

そこで対象者にこの高さは使いやすいかどうかを確認した。慣れていた。

 

ほとんどの人の意見が「この高さで慣れている」。人は最初のものになれるのは早い。

 

手すりの高さが低い時でも、その高さをどこかで修正するかのように変更するのが一般的。

 

 

 

一回目の手すり設置後、再訪問することになった。追加の手すりが発生した。

 

この住宅は音楽家の住宅で、建築設計事務所が設計し、居間は特殊な作りになっている。

 

室内の段差は低く設定しているが、各所に階段があった。小さな階段が障害になっていた。

 

小さな階段がある住宅は空間を上下に見ることで変化を楽しめる。

 

変化に富んでいいのだが、身体に障害が出てくると人には面倒になることが多くある。

 

 

 

 

 

既存の手すり

 

低く設置してある。