ケアマネから高次脳機能障害の方の住宅改修をすることになった。
高次脳機能障害の住宅改修はたまにある症状、ネットで調べて下準備した。
さっそく、対象者の家を訪問した。既存住宅地で木造2階建て、築40年。
対象者は事故で、内臓損傷、脳挫傷により高次脳機能障害になった。長期入院になり
ADL が低下して、玄関周辺から門扉までの手すり等が必要になった。
対象者は失語があり、家族との会話のやり取りになった。顔の表情は多少変化があった。
また、対象者の家族がパーキンソン病でありながら、対象者を介助している状態。
と言ってもヘルパーが週3回の家事援助がある。
以前に、家族のパーキンソン病のために手すりを付けていたため、玄関周辺だけで済んだ。
玄関前の外階段は踏面の長い階段で5段あった。踏面が長いためか手すりがあると
リズムよく下られる。パーキンソン病も同様だと感じていたみたいです。
そこで、サンプルを見てもらい、見積を提出し、施工することになった。
実際取り付けて、歩いてもらったら、リズムができて安心して下りられるようになった。
そして、ここの門扉には「流木手すり」を付けることになった。
通常は一般に流通しているメーカー品の手すりをサンプルとして持ち歩き、握ってもらう。
手すりの径はやや太いタイプの35mmとほぼ同じである。端部を多少加工した。
樹種は不明だが、相模湾で取れた流木だ。この家には合っていたと思う。
この流木手すりはパーキンソン病の家族は手すりがあることで利用頻度が増したようだが、
高次脳機能障害者にはあまり、気分を変えるようなものではなかったようだ。
門扉外の手すり
インターフォン下はメーカー品
その左に流木手すり