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間質性肺炎と認知症と住宅改修

ケアマネから間質性肺炎の方の住宅改修の依頼があった。

 

肺炎はわかるものの、間質性?と思い、ネットで検索するとよく分からない。

 

さっそく、対象者の家にうかがった。新興住宅地で木造2階建て、一般的住宅。

 

玄関前でケアマネと話しするなり、マスクを着けて、手の消毒してからの作業となった。

 

対象者は酸素マスクを付けての立会いになった。

 

そこで、出来ること出来ないことを確認して、要望を聞いた。

 

 

 

改修内容は転倒をしない為の手すり設置で、転倒によって骨折の可能性があるとのこと。

 

そのほか、家族がレビー小体型認知症でその世話もしなくてはならい環境にあった。

 

 

 

門扉周辺、門扉から玄関、玄関周辺、廊下、トイレ、浴室洗面所等に設置することになった。

 

5mの酸素チューブを引っ張り回しながら歩くこと、これによって動線を単純にすること。

 

それと、認知症の方は筋力があり、手すりなど思いっきり力を入れて持つ方がいる。

 

普通に手すりを設置すれば問題はないが、少しでも不安な設置だったら、不具合が起きる。

 

手すりを持つ最初の部分、階段手すりの曲げた周辺など手すりに負荷がかかる部分は注意。

 

 

 

それを念頭に、計画し、見積し、施工することになった。

 

 

 

 

 

施工中、認知症の家族が私のところに近寄ってきて、「お宅様は誰ですか」と何度も尋ねた。

 

また、外手すりの設置のとき、コンクリート塀の強度とアンカーのことで詳しく聞いてきた。

 

記憶がつながったのかどうかわからないが、「お宅様は誰ですか」と聞いてきた時の

 

表情とはまるで別人のような感じだった。

 

 

 

ちょっとした会話でしかない自分にとっては認知症の方との話を楽しむことにしている。

 

 

 

 

設置した外手すり。