家族から脊髄症の方の住宅改修することになった。
脊髄症と言っても何が何だかわからないので、さっそく対象者のところに訪ねた。
既存住宅地に木造平屋建て、ごく一般的な住宅。
対象者は下肢に障害があり、歩くことが困難、この時も、いざって移動していた。
トイレや入浴はゆっくりではあるが介助なしで、自力で可能とのこと。
ケアマネには、はっきりした情報はないらしく、周辺家族によると生まれたころからの症状。
出来ること出来ないことを確認して、要望が何かを聞いた。
若いころは杖があれば自分で何とか歩いて行ける状態だったようだ。三輪自転車にも乗り、
手だけで運転可能な自動車も運転していたとのこと。上肢は問題ない(?)
脊髄症を難病情報センターで検索するとHTLV-1関連脊髄症の難病らしいことが分かった。
今回、医療関係者の情報は全くなく、調べ始めることからかかっていった。
両下肢が筋力低下で杖だけでは動けなくなった。排尿障害等は何もないらしい。
改修内容は玄関周辺、トイレ、外部の手すりの設置と浴室のスノコの設置だった。
浴室は浴槽が和風呂タイプで洗い場と浴槽のふちが45cm位、浴槽内は56cm位の差。
この動作が困難になったとのことで、洗い場と浴槽のふちの段差を38cm、
浴槽内に25cmの踏台を設置することになった。
それと、外手すりに室内用の一般的木製手すりを設置することになった。
3年もてばいいとのことで、対象者の希望でこの手すりを設置することになった。
さっそく、見積を提出して、施工することになった。
問題なく施工も終了した。
しばらくして、対象者を訪ねると、入浴は問題なくできているとのこと。
最初に訪問した段階とは明らかにいざって移動することが多くなっていた。