ケアマネから右側の被殻出血となった方の住宅改修の依頼があった。
脳のことかな?と思いつつも、全く分からずにネットで検索してみた。
言葉の意味と現象はなんとなくわかっても、今後対象者がどうなるのかがわからない。
そんなことを思ってもわからないので、さっそく対象者の住宅に訪問した。
既存住宅地に木造二階建て、築20年程の一般住宅。敷地周辺に大きな段差もなかった。
今回、一時帰宅に伴いPTOTケースワーカーが立ち会って、話を聞くことになった。
対象者は被殻出血で軽度の左マヒ、他に高血圧、糖尿、高脂血症、多発性ラクナ梗塞。
家族はポリオを発症して松葉杖のため、介護ができない。ある程度自立する生活になる。
今回、車いすで対象者に動ける範囲でPTOTとともに動いてもらった。
出来ることと出来ないことを事細かく聞いて、必要なものを確認した。
多少疑問に思っていた今後の動き、これ以上良くなるのか落ちていくのか聞いた。
改修の内容はトイレが中心になった。車いすでトイレまで行き、便器の近くで移乗する。
これができるようなので、便器周辺を工夫することでトイレを使用する改修とした。
まずは、便所の扉を撤去し、壁の一部も撤去し、洗面所と一体になるように改修計画する。
便所の個室を確保するため、半円形に動かすアコーディオンカーテンにすることになった。
それと便器の脇に便座と同じ高さのイスを用意して、手すりを持ち移乗する。
便座と同じ高さのイスは板やクッションを加工して作ることになった。
入浴は浴室が全体的に適切な段差で出来ていた。そのため最低限の福祉用具で済んだ。
それと追加の手すりを駆使し、ヘルパー介助で対応できることが分かった。
それと、洗面脱衣の区切りの片開き扉を引くことが少ない扉に変更した。これが問題。
この計画を図面にして、見積を提出して、施工することになった。
工事は特に問題なく、便所を使えなくなることもなく、2日間で終わった。
この改修工事が終わってから1年後くらいに別な改修で再度訪問した。
前回改修した扉の部分の動きが悪くなり、現状では開けた状態になっていた。
その後、このとびらを撤去して、カーテンにした。
工夫され扉だが、新しいスタイルを確立するには時間がかかります。
車いすで近くまで行けるようにした。
便器の脇にセットしたイス
自分でトイレに行けた時は
活躍していた