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後縦靭帯骨化症と住宅改修

ケアマネから後縦靭帯骨化症の方の住宅改修を依頼された。

 

まずは、医療関係者に話を聞き、そしてネットで検索すると何となく言葉の意味がつながる。

 

しかし、それが何を意味しているかほとんど分かっていない。

 

ちなみにネットの情報は「難病情報センター」の内容を細かくチェックすることが多い。

 

このネットに記載している内容をピックアップして、対象者の動きを確認する。

 

他の難病の傾向を知りたい時もここの情報を頼りにして確認していく。

 

さっそく、対象者の家を訪問した。新興住宅地で木造二階建て築20年位の一般住宅。

 

 

 

対象者に出来ること出来ないこと要望を聞いた。この難病のほかに糖尿病もあった。

 

対象者は主に車いすでの生活となる予定。外出も週に数回ある予定。

 

家族に手間をかけずに外出したい。トイレも自分で行けるようにしたいとのこと。

 

 

 

そこで、住宅内を詳細に調査した。トイレ周辺の段差が各所にあった。

 

便器に補高(10cm)が必要なこともあり、周辺の段差の高さと調整をした。

 

そして、手すりを3本設置した。ここはOTの助言もありできた。

 

 

 

浴室は家族の軽介助により入浴ができるとのことで手すり一本設置した。

 

 

 

問題は外出の検討であった。

 

玄関の土間は25cmの段差、玄関ポーチから外に出るまで、約1.2mの段差。

 

しかも、直線ではない。ここにスロープを設置すると10m前後のものになる。

 

これでは外出が難しい。そこで、家中を見て回ると居間からテラスへ外出可能。

 

居間テラス間は20cmの段差で、これなら小さなスロープで済む。

 

そして、この住宅の隣地側の段差が70cmで駐車場に出て外出できることが分かった。

 

ここに段差昇降機を設置することで簡単に外出ができる。

 

この場で提案したのが、①玄関を改修して車いすが出やすいように改修するか?

 

②駐車場に段差昇降機を設置してテラス居間の周辺整備をするか?であった。

 

 

 

このような提案をした場合、ほとんどの家族が段差昇降機の設置を希望する。

 

ここの家族も迷うことなく、段差昇降機の設置にした。

 

 

 

そして、見積を提出して、施工することになった。

 

工期は手すり半日、床調整半日、段差昇降機の周辺整備2日、段差昇降機設置半日。

 

昇降機の商品名「ドリームステージ」販売店はどこにでもあり、ネットで検索可能。

 

居室から屋外へ出る時は建物周辺を観察しましょう。

 

 

 

段差昇降機

 

機器製作メーカーは多数ある。

 

販売側は安いだけ物のを納品しようとする。