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リュウマチと住宅改修(5)

話が対象者本人から住宅改修の依頼があった。

 

どのようなリュウマチか分からないのでさっそく訪問した。

 

対象者は既存住宅地に軽量鉄骨造二階建ての一般的住宅に住んでいた。

 

対象者は一般的手の変形、足の変形があるものの本人は痛さを訴えてはいなかった。

 

そこで、何が必要で、出来ること出来ないことの聞き取りを行った。

 

玄関内、廊下、浴室、トイレ、階段、寝室に手すりが必要なことを説明してきた。

 

そこで、計画を説明し、見積を提出して、施工することになった。

 

手すりは握り込む手すりでなく、手を添えるように置く手すりが必要なことが分かった。

 

その場合、太い手すりにするか、手すりの上面がやや平たいものにするか見てもらった。

 

少々太い手すりでも伝い歩きができるとのことを確認した。平たい手すりは必要なかった。

 

手すりの径は35mmで施工した。変形していても関節への負担は人それぞれなのか!?

 

浴室は洗い場にすのこ、浴槽の上にバスボードを設置することになった。

 

洗面台の水栓に後付けハンドルバーを取り付けた。リュウマチの方はこの品は必需品。

 

 

 

一年後、再訪問することになった。

 

理由はトイレの立ち上がりが困難になったとのこと。玄関前段差の出入りが困難になった。

 

トイレはリュウマチ患者によく勧める便座リフトを提案した。玄関は手すりを提案。

 

これらを実施することになった。便座リフトは機械的に上げるものになった。

 

便座を垂直に上げるか、斜めに上げるかを試行錯誤した。人によって関節の負担が違う。

 

健常者には斜めか垂直かは雰囲気では分かるものの、実感は全くない。

 

微妙に違うことが対象者にあったため、斜めに上がることにした。

 

これは床から膝までの距離、腰の動き、関節の負担や与える影響などなどあるのだろ。

 

 

 

設置後、一か月後で再訪問した。 トイレは問題なく使えているとのこと。

 

しかし、便座リフトの機械的不具合があり、ちょっとした修理をすることになった。

 

機械ものなので、何かしらの不具合は出てくる。修理さえすれば直ることが多い。

 

 

手すりの上面が平らなもの

 

左がシロクマ製品 横幅36mm

 

中央がTOTO製品 横幅42mm

 

右がかばさんオリジナル

 42mm又は30mm

 

使用できる金物が少ないため難点もある