浴室の改修工事、どこをどのように改修するか? で変わってくる。
* 身体的障害により、入浴をなるべくスムーズにしたいため、扉を変えたい。
* この際 浴室をユニットバスなどに全面改修したい。
* この面のタイルが浮いてきたので、タイルだけを張り替えたい。
* 水栓や換気扇や浴室暖房機等を設置交換したいなどさまざま。
ここでは住宅改修の話を中心にしているので、それに焦点をあてたい。
浴室の改修を希望する障害者や介護を必要とする人の場合、段差や温度差が問題になる。
* 段差
浴室の洗い場の段差は小さければ小さいほど問題は少ない。
シャワーチェアーなどを使用し、浴室に入ろうとすると段差があるがために入り難い。
その時合わせて扉の動きも何とかした。介助している時に動きがとりにくい。
洗い場にすのこを設置したり、扉の改修をすることがよくある。
* 温度差
従来式の浴室の作りは室内の寒さを感じることが多い。床のタイルの冷たさ。
介護を必要とする高齢者の場合、心臓や末梢血管に影響のある人は考えないといけない。
この場合、設置に条件はあるが、浴室暖房機を設置することがある。
* この他、もろもろのことを考えた場合、浴室改修を希望する方がいる。
改修方法
* 従来型のタイルを張って浴室を作り上げる方法
従来型の浴室を作るには時間がかかってしまう。3週間から1か月は必要となる。
その間、浴室は使えない。しかし出来上がりはその家にしかない一品の浴室になる。
* ユニットバスにする方法 (手続き次第では介護保険も利用できる)
ユニットバスの場合は、2~3日で工事が完了する。
しかし、柱土台などの腐食で家の状態によっては時間がかかる場合もある。
* 工事費(上に二つの方法を比較する)
設置機器により施工費はバラツキがあるため一概に、金額は出ない。
しかし、中級品仕様なら同じくらいの工事費となることが多い。
その他、給湯器の能力により、交換が必要な場合がある。
最近は、既存住宅にユニットバスを設置する方が多い。
しかし、せっかく設置したのに、浴槽の方向、扉、木材のように見える木枠など
また改修が必要になるような住宅を目にすることがある。実に残念である。
これは設置した施工会社の問題もある。
手すり一本設置するより、ユニットバスを設置する方が工事費の実の入りが多い。
今の世の中、いろんな業種がこのユニットバス施工に参入している。
施工会社は、ユニットバスの機能より、デザインを優先して提案する。
選ぶ側はデザインで選ぶのではなく、機能を優先した選び方をした方がいいです。
長いこと毎日使う浴室です。じっくり考えて計画しましょう。
それと、たまにある要望でユニットバスにタイルを張れないのか? と聞かれます。
一部の仕様にはありますが、既成のタイルのみで、普及版にはありません。
床は難点があるとしても、例えば腰壁部分にタイルを張れるようにするとなると、
自分だけのユニットバスができそうですが、どこのメーカーも応えてもらえないようです。
ユニットバスはいろんなメーカーあります。
設置前に十分検討してください。