障害や介護を考えたとき、扉はいろいろと問題になってくる。
玄関扉、便所扉、洗面所扉、浴室扉各種部屋の扉いろいろと問題になる。
そこでとびらの開き方にも各種ある。弧を描く片開き、横へ引く引戸などがある。
例えば、玄関とびらは最近の住宅地では片開きもしくは親子扉が多い。
このとびらは玄関外へ開くことが多い。しかし、玄関前のスペースがない場合問題が多い。
とびらを開く場合、とびらの開く軌道に合わせて人は下がるなりよけなくてはいけない。
この開き方は今どきの住宅事情を考えるとどうしてもこの片開きになってくる。
住宅事情はあるにしても玄関に引戸を設けることはできる。それは設計力だ。
改修となるとスペースや複雑なことが絡んで金額が高くなることが多い。
まずは、便所の引戸です。
便所の場合は、ほとんどの家が片開きである。引戸は少ない。
片開きの場合、出る時入る時、扉の前で体が後ろへ下がらないと出入りできない。
それを解消するために開き方を工夫したとびらが各種、各メーカーから出ている。
設置した直後はいいが、どれもこれも使っているうちに不具合を起こしてしまう。
動きがガクガクする、金具が外れる、ビスが飛んでしまう、いろいろある。
そのうちに扉を外されて、無用の邪魔ものになってしまう。
この扉の動きは複数の金物を装着し、扉が動く仕掛けだけど、蝶番より複雑。
蝶番から比べると取付も複雑で、動きが少しでもズレがあると一年後は問題がある。
商品価格はとびら込みで15万円(定価、工事費別)~ 各種ある。
これでは、利用者は家族だけだと、カーテンを選んでしまう。 かい
そこで、比較的不具合の少ない既存扉を利用する「エコ引戸」を設置することが多い。
家の状態によって設置できない場合もあるが、長いこと使用して、問題が少ない。
商品価格は部品と取付費を入れても10万円以下である。
洗面所の扉
このとびらは、片開きもあるが、引戸が多い。
引戸にした場合は使い勝手はいい方だ。それと開けたままの家が多い。
この扉の改修はほとんどない。
浴室の扉
このとびらは、片開き、引戸、折れ戸、三枚引戸などさまざまだ。
ほとんどが、引戸か折れ戸である。三枚引戸はほとんどない。
ここ2~3十年内に出来た建物は折戸などが多い。昭和以前の建物は引戸が多い。
浴室の場合、2畳ほどの広さで片開き扉が改修対象になることがある。
引戸に改修するのは出来ないことはないが、難しいことが多い。
この場合、折戸に改修することが多い。作業工程が複雑で金額はそれなりに高いのが一般的。
この工事費の問題で家族の了解のもと、カーテンにする方もいます。
住宅内の扉一枚の設置が数年後問題をおこすことがあります。
便所参考平面図
左の便所の場合、
外に開く、内に開くにしても
人は扉をよけて動くことになる
左の便所の場合、
扉が点線のような軌道をうごく。
人が扉をよけることが少ない。
しかし、問題もある。