入浴するとき、浴室の出入口に段差がないのが一番いい。
浴槽のふちの高さは40cm前後に設定してあるといい。
しかし、このような家は少ない。これだと手すりが必要になっても最低限で済む。
健常者は何もつかまることなく、浴室に入り、浴槽のふちをまたいで出入りする。
しかし、高齢者、障害者や妊婦などは浴槽のふちを持ったり、壁を伝わって入る。
つかまるモノがないと、蛇口をつかんだり、タオル掛をつかんだりしている。
ドアの取っ手やタオル掛が、がくがくして動いている家も多い。
そこで、手すりの設置場所として、出入口、浴槽のふち前後、浴槽脇の3か所。
これは最低限必要な場所としてよく提案している。
手すり設置を提案する前に、浴室に入り浴槽に入って出てくる動作をしてもらう。
動きを見る限り、手すりがどうしても必要な状態なのはあきらかな場合が多い。
しかし、「俺にはまだいい」、「私は必要ない」このように言う高齢者が多い。
手すりなしで入浴して転倒で、けがをして、入院する人がいる。
たぶん、入院費用より手すり設置費用の方が安いと思います。
それと、浴槽に入る行為として入浴方法は人によって様々である。
浴槽のふち前後に手すりを設置するが、それでも浴槽に入るには不安がある。
その不安は、浴槽を見ながら入るには足や手が離れているからだ。
そこで、かばさんがよく提案することがある。これは家族の理解が必要だ。
今までは、設置に対して賛成と難色を示すのは半々である。
人が最後まで自力に近い形で浴槽に入るとしたら、この方法が今のところいい。
しかし家族にとっては邪魔な存在になる。ふたの開け閉めもめんどくさい。
それとユニットバスには設置は難しいのも難点がある。
浴槽の上に手すりを渡すように設置
浴槽に入る安全性はかなり違ってくる
この手すりは矢崎化工製。
マツ六(メーカー不明)や他社もある