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認知症と住宅改修

認知症の親を自宅で介護したいとのケアマネから連絡がありました。

 

最初の訪問で、玄関から部屋に入った瞬間に、鼻をつく臭い。

 

そこで床が抜けそうな玄関から廊下、居室、台所などなど、ちょっとびっくり。

 

今まで近所で家族が見守りしていたが、わけがあり対象者が数日入院することに。

 

この機会に、床の改修・ものの断捨離・住宅の建物点検を兼ねて改修を希望。

 

築30年、木造2階建て、在来軸組、屋根は鉄板吹き、外壁はモルタル。

 

対象者は認知症で徘徊はなく、最近はおむつを着用、筋力低下もすくない。

 

認知症と言っても人によりさまざまでその人の状態の確認が必要。

 

まずは床の材料を決め、見積を提出して、4日間の施工開始。

 

 

 

最初に部屋に入って鼻をつく臭いは尿漏れが床材に染みついたもの、

 

作業員みんなが新規手袋にマスクを装着して床材の解体開始。

 

一般的に根太までの交換は少ないが、今回は全部交換。

 

慣れたせいか床材を撤去するとなぜか、臭いはほぼ無くなった。

 

床周辺の噴霧によるアルコール80%の散布も実施。床材の施工開始。

 

その合間に、基礎・土台・見える範囲の筋交い・固定方法・壁量の計算・

 

水回りの確認・外壁・屋根などを調査。この場で大きな改修は必要なし。

 

 

 

その後、床が仕上がり、完了。

家具等の大きな変化はないような状態に戻したものの・・・・。

 

 

 

一般的にどの家でも築30年以上のフローリング床材は弛んできます。

 

かばさんではフローリング部分をヒノキ節あり無垢に張替えをお勧めします。